小規模企業景気動向調査

令和2年6月期調査

~全業種で改善も、最悪に近い水準にとどまった小規模企業景況~

2020年7月29日
全国商工会連合会

<調査概要>

調査対象:全国約300商工会の経営指導員
調査時点:2020年6月末
調査方法:対象商工会経営指導員による調査票への選択記入式

<産業全体> 全業種で改善も、最悪に近い水準にとどまった小規模企業景況

 6月期の小規模企業の景況は、全業種で改善となり、産業全体の業況DIは大幅な改善となった。しかし、近年で最悪であったリーマンショック時の水準から抜け出せていない状況である。情報連絡員からは5月の緊急事態宣言解除を受け、徐々にではあるが客足が戻りつつあるとのコメントや新型コロナウイルス感染症対策で実施した消費喚起対策の効果が出てきたとのコメントが見られた。一方で、地域によっては解除後も客足が戻らず、この先も厳しいとする声や第2波の発生を心配するコメントが寄せられた。

<製造業> 全DIが改善も、業種間で差の見られる製造業 

 製造業は、全DIが改善し、採算・資金繰り、業況の各DIが大幅に改善した。情報連絡員からは製造業全般とまでは言えないが、新型コロナウイルス感染症関係の衛生製品製造業や在宅勤務の普及で需要があった電子部品製造業において業績が改善傾向にあるとの声があった。一方で、緊急事態宣言解除後も観光客が戻らないため、宿泊施設や外食産業へ納品している食料品製造業では厳しい状態が続いている。また、国内外で自動車販売が落ち込んでおり、それに伴いカーナビゲーションシステム等関連部品の受注が大きく減少しているとのコメントも見られた。

<建設業> 公需・民需ともに回復基調にはあるが、先行き不安な建設業

 建設業は全DIで改善し、特に資金繰りDIでは大幅に改善した。新型コロナウイルス感染症の影響により、工事の中止や発注が止まっていたが、ここにきて公需、民需ともに回復しつつある。ただし、全般的に工期に遅れが発生しており、資金繰りに影響が出ている。加えて、新型コロナウイルス感染症の影響で、予定していた工事の中止や延期が発生していることや、投資をためらう動きが出ていることから、この先の受注の減退を懸念するコメントが目立った。

<小売業> 耐久消費財を中心に、全体的には厳しい状況が続く小売業

 小売業は全DIで改善し、採算・資金繰りDIは10pt以上改善した。水準はすべてのDIで他業種を上回った。商品券発行や特別定額給付金の支給が始まり、耐久消費財を中心に売上が多少回復傾向にある。特に、気温の上昇に伴い、エアコンなどの季節商材も売れつつあるとのコメントが見られた。しかし、衣料品については回復への足取りは重く、また、新車の納品に遅れの発生している自動車小売業では注文を見合わせる動きがあるなど、全体的には厳しい状況が続いている。

<サービス業> 改善に転じるも、宿泊業を中心に回復には程遠いサービス業

 サービス業は、全DIで改善し、採算・資金繰りDIは10pt以上改善した。先月まで続いた悪化傾向から、ようやく脱した形となったが、水準は未だにリーマンショック時の最悪期を脱していない。新型コロナウイルス感染症の影響下でも状況に応じた対策をとっていた事業所では、売上が回復しつつある。また、洗濯業では夏物への衣替えシーズンと重なり、やや好転しているとのコメント見られた。一方、宿泊業を中心に観光関連の事業者では、予約が増えつつあるとの声もあるが、未だ休業状態の事業者もあり、回復への足取りは重い。

全国商工会連合会 政策推進部 事業環境課

〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル北館19F
TEL:03-6268-0085 FAX:03-6268-0997

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