小規模企業景気動向調査

平成29年1月期調査

~全項目で悪化に転じ、3ヶ月連続して好転していた勢いが止まった小規模企業景況~

2017年2月28日
全国商工会連合会

<調査概要>

調査対象:全国約300商工会の経営指導員
調査時点:2017年1月末
調査方法:対象商工会経営指導員による調査票への選択記入式

<産業全体>◇…全項目で悪化に転じ、3ヶ月連続して好転していた勢いが止まった小規模企業景況…◇

 1月期の小規模企業景気動向調査は、産業全体の業況DI(景気動向指数・前年同月比)は小幅に悪化した。項目別では、売上額DI、採算DIが大幅悪化、資金繰りDIは小幅に悪化し、全項目で悪化を示した。ここ3ヶ月は連続して好転していたが、その勢いが止まった格好となった。特に売上の大幅悪化が目立った。製造業と建設業を中心に人手不足感があったが、小売業・サービス業にまで拡がってきたことや、原材料価格の高騰が要因となって売上や採算に影響を及ぼしていると指摘する報告が多く挙げられた。

<製造業> ◇…一部業種に需要の高まりが感じられるものの、依然として展望が見いだせない製造業…◇

 製造業の業況DIは、先月から一転小幅な悪化となった。売上額DIは大幅悪化となったが、採算DIと資金繰りDIの悪化幅は小幅となった。経営指導員からは、寒さが深まる中で、コンビニエンスストアで販売されるおでん用具材を製造している食料品製造業では、受注量が増加し、引き合いが高まっている一方で、自動車・同付属品製造業では仕事は多いが、利幅が少なく利益増が見込めない、また、水産食料品製造業では、原料である鮭、烏賊、鯖、鰺が不漁により価格が高騰し、調達困難な状態が続いており、生産調整にて対応しているとの報告があった。

<建設業> ◇…売上額DIが2桁悪化となり、人材不足、原材料価格高騰で先行き不透明な建設業…◇

 建設業の業況DIは、先月から一転小幅な悪化となった。売上額DIは15.2ptも悪化し、DI値の2桁悪化は4カ月ぶり。採算DIと資金繰りDIも大幅悪化となった。そのような中、好転材料としては、1月中旬から下旬にかけて除雪需要が発生したことや、管工事業や設備工事業では、環境基準に応じた設備更新や住宅の新設・リフォームにより業務多忙であるとの報告もあった。一方で、鋼材や重油価格の上昇や公共工事の減少・安価発注に伴い採算は厳しい、また、人手不足による受注機会の損失、工期の長期化などの報告があった。

<小売業> ◇…冬物商材に動きが見えるも、人手不足等の問題により深刻さが極まる小売業…◇

 小売業の業況DIは、4ヶ月ぶりに小幅な悪化となった。売上額DIは大幅悪化、採算DIは小幅な悪化、資金繰りDIはわずかな悪化となった。1月中旬から下旬にかけて冷え込みが強まった地域では、灯油消費量が高まり燃料小売業を中心に売上を伸ばしている。また、衣料品・食料品を中心に冬物商材の動きも活発さを見せている。ただ、人手不足は製造業や建設業だけではなく小売業にも及んでおり、思うような営業活動ができない、また地域の消費者人口の減少や個人消費の低迷により景況感の回復は感じられないとの報告があった。

<サービス業> ◇…先月までの緩やかな回復基調から一転、売上額・採算・資金繰り共に大幅悪化したサービス業…◇

 サービス業の業況DIは、先月から一転小幅な悪化となった。項目別に見ると、売上額DIは12.0ptの悪化、採算DIと資金繰りDIも大幅な悪化となった。経営指導員からは、降雪に伴い、スキー・スノボー等のウィンタースポーツやワカサギ釣り等の多様な楽しむことができる地域や自治体をあげて外国人観光客の誘致に成功した地域では、活況を呈している、一方で、サービス業においても人手不足の傾向が高まるとともに、併せて円安に伴う原油価格高騰が響き、回復にはほど遠いとの報告があった。

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