小規模企業景気動向調査

令和2年11月期調査

6ヶ月連続の改善も、感染拡大により小幅にとどまった小規模企業景況

2020年12月24日
全国商工会連合会

<調査概要>

調査対象:全国約300商工会の経営指導員
調査時点:2020年11月末
調査方法:対象商工会経営指導員による調査票への選択記入式

<産業全体> 6ヶ月連続の改善も、感染拡大により小幅にとどまった小規模企業景況

 11月期の小規模企業の業況DIは、6ヶ月連続で改善したものの、改善幅は6ヶ月中で最も小さかった。GoToキャンペーンやプレミアム商品券の発行等の景気刺激策により、全般的には依然緩やかな回復基調にある。しかし、中旬以降、全国的な新型コロナウイルス感染症の感染再拡大を受け、一部地域では各種施策の一時停止や外出自粛要請が出される等の影響で、消費の落ち込みが見られるとの声が多く寄せられた。今後の状況が見通せない状況にあるため、特に年末年始にかけての需要動向の懸念等、先行きの売上と資金繰りを不安視する声が目立った。

<製造業>引き続き回復基調も、業種・事業者ごとに明暗が分かれた製造業 

 製造業は、6ヶ月連続で全DIが改善した。食料品関連は、前月までと同様、巣ごもりで内食需要が堅調であること、GoToキャンペーン等の効果により、飲食店や観光施設等向けも回復の兆しが見られ、学校休業要請のあった2月の水準まで全DIが回復している。一方、機械・金属関連は依然として、国内外の需要停滞等の要因で、受注が安定しないため、厳しい状況との声が多く聞かれた。また、繊維関連は、受注量が減少し回復の見通しがたっていない中で感染が再拡大したことにより、全DIが悪化となり、引き続き厳しい状況である。

<建設業> 回復基調が加速も、一抹の不安がある建設業

 建設業は、全DIが大幅に改善し、6ヶ月連続の全DIの改善となった、公共工事が堅調であることに加え、災害復旧工事が引き続き好調であること等から、全般的に業況が好転している。また、感染症対策で、エアコンや換気扇等の空調工事が続いており、関連事業者は好調を維持している。しかし、水準は学校休業要請のあった2月に届かず、また、依然として人手不足は解消せず、一部では新規の受注の減退等もあり、先行きを不安視する声が目立った。

<小売業>小幅な回復基調が続くも、業種・地域等によりまだら模様の小売業

 小売業は、先月に比べると小幅ながら改善した。食料品関連は、内食向けが、プレミアム商品券の発行等の景気刺激策や巣ごもり需要により、好調を維持している。衣料品関連は、未だに、外出自粛傾向が根強く、消費者の購買意欲が減退していることから伸び悩んでおり、厳しい状況が続いている。耐久消費材関連は、引き続き、各種景気刺激策等の効果により、緩やかではあるが回復基調にある一方で、商品券等の換金の手続きに時間を要するため、資金繰りに影響が出ているとのコメントがあった。

<サービス業> 前月までの好調から一転、悪化に転じたサービス業

 サービス業は、先月から一転、全 DI が悪化した。宿泊業は、GoToキャンペーン等の効果で客足が戻ってきたこともあり、大幅な回復基調が続いていたが、中旬以降、全国的な感染再拡大に伴い、予約のキャンセルが相次ぎ、悪化に転じた。また、年末に向けて感染拡大が収束しないと回復が見込めない等、今後、業況が更に悪化することを懸念するコメントが多く、予断を許さない状況である。また、洗濯業についても宿泊業の悪化に伴い受注減や、外出控え、在宅勤務の増加の流れを受け、厳しい状況となっている。

全国商工会連合会 政策推進部 事業環境課

〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル北館19F
TEL:03-6268-0085 FAX:03-6268-0997

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