小規模企業景気動向調査

令和3年6月期調査

建設業を除き大幅な改善となるも、先行き不安な小規模企業景況

2021年7月29日
全国商工会連合会

<調査概要>

調査対象:全国約300商工会の経営指導員
調査時点:2021年6月末
調査方法:対象商工会経営指導員による調査票への選択記入式

<産業全体> 建設業を除き大幅な改善となるも、先行き不安な小規模企業景況

 6月期の小規模企業の景況DIは、建設業が横ばいとなったが、その他の業種では大幅な改善となった。ワクチンの普及により、経済活動が活発化し、業況も少しずつ回復傾向にあるが、製造業と建設業については、ウッドショック等原材料価格高騰の影響が出始めており、今後の採算の確保に悪影響が出ることを懸念する声が多く見られた。第5波による緊急事態宣言再発令や、まん延防止等重点措置が続く中で、全業種において未だ厳しい状況が続いており、先行きを不安視するコメントが目立った。

<製造業>回復基調が加速するも、原材料価格高騰が懸念される製造業 

 製造業は、全DIが大幅に改善し、3ヶ月連続で全DIが改善となった。機械・金属や半導体部品の需要が旺盛で、年内の需要の継続が見込まれているとの声があった。食料品製造業は、原材料の入荷が順調で製造量も増加しており、業況は好転し、また、一般消費者向けは好調であるが、外食産業に回復の兆しが見えないことから、外食向け製造は厳しさを増している。業種を問わず、製造業全体で原材料の価格高騰が経営圧迫に繋がっているとのコメントが多く見られた。

<建設業> ウッドショック等による価格高騰の影響が続き、横ばいにとどまった建設業

 建設業は、業況DIが横ばい、採算DIが小幅な悪化となった。経営指導員からは住宅建築関連の需要増に伴い、昨年同期と比較しても改善の傾向にあるとの声があった。しかし、全体的に、ウッドショック等原材料価格の高騰の影響が大きく、今後も継続することを懸念する声が多かった。材料価格の上昇や材料欠品による受注控えや納期の遅れが既に出始めており、各種支援策の効果もあり現状維持するも、今後の価格転嫁等を心配する声が目立った。

<小売業>大幅な回復に転じたが、需要の転換への対応に課題が多い小売業

 小売業は、全DIが大幅に改善した。各自治体が独自の消費喚起策により、売上減少を抑えているとの声が多くみられた。食料品関連については、引き続き、巣ごもり需要で好調も、一部では、一般消費者の需要が減少し、購買金額・購買数も伸びず、好調とは言えないとの声もある。衣料品関連は、仕入単価の上昇が止まらず、受注が回復しても採算が取れない状況にある。また、在宅勤務が推奨される中で紳士服売上の激減は続いている。全体的に消費者の購買ニーズがネット販売に流れる傾向が続き、厳しい状況が続いている。

<サービス業> 横ばいから大幅改善転じたが、今後も油断できないサービス業

 サービス業は、全DIがいずれも10pt程度改善した。理容業は、コロナ禍による外出自粛が少しずつ緩和され、客数も増えつつあり、売上が回復する傾向にあるとの声があった。宿泊業は、未だ宿泊客の減少傾向が続いており、一部地域で支援策を講じて客足を維持する取組も見られている。飲食業については、客数が少しずつ戻っているものの、回復速度は遅く、未だ状況は厳しい。洗濯業は、梅雨の時期で個人客の需要が増加も、宿泊業からの需要が低迷しており、厳しい状況が続いている。

全国商工会連合会 政策推進部 事業環境課

〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル北館19F
TEL:03-6268-0085 FAX:03-6268-0997

ページの先頭へ

Facebook
『商工会あきた』

  • あきた女性活躍・両立支援センター
  • 一般事業主行動計画
  • 「がん」重点補償
  • 珠算・販売士・簿記検定試験日程

秋田県商工会一覧