小規模企業景気動向調査

令和3年10月期調査

全業種で大幅な回復も、需要の回復や仕入れ価格高騰など、不安の残る小規模企業景況

2021年11月30日
全国商工会連合会

<調査概要>

調査対象:全国約300商工会の経営指導員
調査時点:2021年10月末
調査方法:対象商工会経営指導員による調査票への選択記入式

<産業全体> 全業種で大幅な回復も、需要の回復や仕入れ価格高騰など、不安の残る小規模企業景況

 10月期の小規模企業の業況DIは、売上額・業況DIが10ptを超える改善となり、採算・資金繰りDIも大幅改善となった。緊急事態宣言が全面解除となったことで、少しずつ経済が動き始めているといったものや感染状況が改善し、徐々に活気が戻ること期待する声が多くあった。一方で、原油価格高騰や最低賃金の引上げによる、採算の悪化に苦慮する事業者も少なくないとの報告もあった。今後は、コロナ関連融資等の据置期間が終了し、資金繰りに苦しむ事業者への支援が最優先となるという声も目立った。

<製造業>大幅な回復に転じるも、原材料価格の高騰により、採算・資金繰りに苦しむ製造業 

 製造業は、売上額DIが前月比19.7ptとなったのをはじめ、全DIで大幅な改善となった。食料品関連は、緊急事態宣言全面解除により、少しずつ持ち直しの動きがみられるが、原材料価格の上昇により、採算が悪化しつつあるため、価格転嫁にも対応する必要がある。繊維関連は、受注は回復傾向も、外注・取引先の廃業等により、コロナ禍前に戻ることが難しい状況にあるとの声もあった。機械・金属関連では、コロナ禍前と比較すると受注は減退しているが、前年同月と比較すると回復傾向にあるとのコメントも見られた。

<建設業> 受注は上向きも、ウッドショックを始め資材高騰影響に苦しむ建設業

 建設業は、売上額DIは10ptを超える大幅改善となり、それ以外は小幅な改善となった。災害復旧関連工事やリフォーム・土木工事など幅広い分野で受注は確保できているが、ウッドショックなど建設資材の入手難・価格高騰をはじめ、熟練作業員の確保など課題は多く、業況・採算・資金繰りが厳しいとのコメントが目立った。加えて、原油価格高騰により、重機等の燃料経費が大幅に上昇し、採算・資金繰りの悪化に拍車をかけているとのコメントが目立った。

<小売業>大幅な回復も、仕入れ価格の上昇や需要の低迷で、厳しい状況が続く小売業

 小売業は、売上額・業況DIは10ptを超える大幅な改善となった。採算・資金繰りDIも大幅な改善となった。食料品小売業関連は感染状況が落ち着き、客足も戻りつつあるが、飲食店向けはまだまだ厳しく、更に、野菜等の高騰もあり、全体的にやや悪化傾向にある。また、昨今の原油高騰で、燃料販売業の事業者は、仕入価格も週単位で大幅に上昇しており、資金繰りに関する相談も目立っているというコメントが見られた。衣料品関係は、回復基調にあるが、一昨年に比べると、大幅に落ち込んでいるという声が目立った。

<サービス業> 大幅な需要回復も、仕入価格高騰に苦慮するサービス業

 サービス業は、全DIが10pt以上の回復に転じ、特に売上額DIは29.0pt改善し、2018年のコロナ前の水準になった。宿泊関連は、緊急事態宣言の解除もあり、予約が急増し、コロナ禍前の水準には戻らないが、回復基調を実感しているとの声があった。また、GoToキャンペーンの再開や経済対策といった追い風に期待する声も多くあった。洗濯関連は、原油価格の上昇で輸送費がかさむなど一部サービスの値上げを余儀なくされ、イベント中止の影響もあり、伸び悩んでいる。理美容関連は、行事の増加などで売上は増加傾向だが、来店頻度が戻ってこないとのコメントがあった。

全国商工会連合会 政策推進部 事業環境課

〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル北館19F
TEL:03-6268-0085 FAX:03-6268-0997

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